アトピー肌 食事 食生活

Image Replacement

アトピー肌の食事について

【アトピー肌と食用油の関係】
アトピーは、いろいろな要因が関係し合って起こると言われていますが、中でも油・脂質には注意すべきだとされています。油・脂肪は、大きく分けて
◎オメガ3(αリノレン酸など)
◎オメガ6(リノール酸など)
◎オメガ9(オレイン酸など)
などに分類されます。このうちオメガ3が、アレルギーを抑制する局所ホルモンの原料となり、オメガ6が、アレルギーを促進する局所ホルモンの原

料となるそうです。 単純に言えば、リノール酸はアトピーを悪化させ、αリノレン酸は、アトピーを抑えることになるんですね。


◎オメガ6のリノール酸について(好ましくない油)
リノール酸は、私たち体の中でアラキドン酸という物質に変わり、それがプロスタグランジンというアトピー症状やアレルギー反応を促進させるホル

モン物質をつくるとされています。つまり、リノール酸はアトピーを悪化させる油というわけです。
<リノール酸系油脂>
べに花油(サフラワー油)、ひまわり油(サンフラー油)、コーン油、サラダ油、大豆油、ごま油。


◎オメガ3のαリノレン酸について(好ましい油)
αリノレン酸は、私たちの体の中でアトピー性皮膚炎や喘息などを抑制するホルモン物質をつくるとされています。
つまり、αリノレン酸はアトピー肌を改善するというわけです。ただし、非常に酸化しやすい性質を持っているため、調理油としては使いにくいとい

う欠点があります。
<αリノレン酸系油脂>
しそ油、えごま油、あまに油(亜麻仁油)、菜種油(キャノーラ油)の順で多く含まれます。
また、魚の油もαリノレン酸系(DHA、EPA)です。


◎オメガ9のオレイン酸について
オレイン酸は、免疫系に関係する物質を生成することがないため、アトピー性皮膚炎やぜんそく、花粉症には関係ないといわれます。つまり、オレイ

ン酸は、アトピーに無関係というわけです。
オレイン酸は、もっとも酸化しにくい性質を持ち、調理用に適しています。 オレイン酸の代表的な油は、オリーブオイルです。


【アトピー肌(アトピー性皮膚炎)を改善する油の摂り方】
αリノレン酸は、アトピー抑制作用を持っていますが、酸化しやすいことから調理用には適していません。 そのため、野菜や果物、青魚、海藻類など

から食べて摂りいれることが大切です。

★αリノレン酸が多く含まれる食べ物★
カボチャ、ネギ、ピーマン、トマト、ほうれん草、大豆、青魚、えごま、しそ、白菜、キャベツ、大根、味噌、果物、海藻類など。 しそ油や亜麻仁油、エゴマ油は、αリノレン酸の油でアトピーを抑える作用を持ちます。

たとえば、サラダをいただく際にしそドレッシングを使ったり、亜麻仁油で自家製のマヨネーズを作るのもいいでしょう。
また、「しそ油」などのサプリやDHA・EPAサプリメントを利用して、積極的に摂るのも効果的だと言えます。


【肉類は控えめに】
リノール酸は体に溜まりやすく、ガンマリノレン酸を経てアラキドン酸に変化し、悪性化してのエイコサノイド系の物質へと代謝されることで、人の体に過剰なアレルギー反応を引き起こすとされています。

つまり、増加するアレルギー疾患は、体内に蓄積されたアラキドン酸が原因と言われています。
また、動物性の牛、豚、羊、鶏などの肉、とりわけ豚と鳥の肉にはアラキドン酸が多く含まれているそうです。できるだけ肉類やリノール酸油を多く使う外食を避けるのが好ましいとされています。